日経平均株価推移

1991年の日経平均株価推移 バブル景気の崩壊、湾岸戦争による世界経済不安

日経平均株価推移

 1991年(平成3年)の日経平均株価推移です。

 1986年12月から1991年2月にかけての51ヵ月におよぶ平成景気(へいせいけいき)が終了し、前年の日銀による金利引き上げや大蔵省による「総量規制」などをきっかけとした、バブル崩壊・平成不況・「失われた10年」が始まります。

 前年の1990年より下落した日経平均株価は、1991年の年初に24,069.18円につけたのち、3月18日には27,146.76円まで値を戻しました。しかし、その後2.1万円台まで下落します。

日経平均株価

 日経平均株価は、年初に24,069.18円、年末に22,983.77円(-1,085.41円、-4.51%)。安値は21,456.76円、高値は27,146.76円をつけました。

大きな値動き

 バブル崩壊した1991年には、日経平均株価で、多くの乱高下・暴落が発生しました。

対前日の値幅率+2.00%以上は11回、値幅率-2.00%以上は10回発生
対前日の値幅率+3.00%以上は3回、値幅率-3.00%以上は4回発生
対前日の値幅率+4.00%以上は2回、値幅率-4.00%以上は1回発生

値幅率±3%以上

 対前日の値幅率±3%以上の大きな値動きです

 1月8日に前日比-838.73円(-3.53%)の下落、1月16日に前日比-770.53円(-3.32%)の下落、1月17日に前日比+1,004.11円(+4.47%)上昇しました。
 1月17日には、クウェートで湾岸戦争が勃発しましたが、日経平均株価は上昇し、3月以降まで上昇し続けました。

 2月18日に前日比+886.27円(+3.50%)上昇しました。

 7月1日に前日比+817.80円(+3.51%)上昇し、7月8日に前日比-722.17円(-3.15%)下落しました。

 8月19日に前日比-1,357.61円(-5.95%)下落しました。
 8月19日 は、ソ連8月クーデター発生、保守派がゴルバチョフ大統領を軟禁しました。

 12月2日に前日比-695.06円(-3.06%)の下落、12月13日に前日比+1,042.33円(+4.80%)の上昇し、12月25日に前日比+796.64円(+3.68%)上昇しました。
 12月25日はソビエト連邦崩壊、ゴルバチョフ大統領辞任しました。

主な出来事

社会

 SMAPやZARDがデビューし、俳優・勝新太郎が大麻取締法違反などの容疑で逮捕され、ターミネーター2が公開され、衛星放送局WOWOWが本放送開始し、バブルの象徴・ジュリアナ東京オープンしました。

 横綱・千代の富士が現役引退し、日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)が発足しました。

 福井県の関西電力美浜原子力発電所で原子炉が自動停止する事故が発生し、長崎県の雲仙普賢岳で火砕流発生しました。

経済

 日本電気(NEC)が「PC-9801NC」を発売、牛肉とオレンジの輸入(自由化)が開始し、カルピスウォーター(カルピス)が発売されました。

政治

 東京都庁が千代田区丸の内から新宿区西新宿に移転し、新東京都庁舎開庁しました。

 10月3日に海部俊樹首相、退陣表明し、11月5日には宮澤内閣が発足しました。

海外

 クウェートで湾岸戦争が勃発し、南アフリカでアパルトヘイトが法的に撤廃され、世界初のWorld Wide Webサイトが開設され、イギリスのロックバンド、クイーンのボーカルのフレディ・マーキュリーが死去し、ソビエト連邦崩壊しました。

日経平均株価推移

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