今後、マンション価格はどうなるのでしょうか。不景気のときは?このままの景気が続けば?コロナショックの影響は???
新築マンション価格の推移
不動産経済研究所のデータです。
1986年からバブル景気とともにマンション価格も上昇しました。しかし、1991年のバブル崩壊とともに下落し、1990年代末から2000年代前半まで横ばいに推移しました。
2008年のリーマンショック、2011年の東日本大震災の際には、マンション価格が下落しました。
その後、マンション価格が上昇し続け、首都圏の2019年のマンション価格はバブル期に迫る値となっています。
リーマンショックや東日本大震災の際
バブル崩壊後の1990年代末から2000年代前半、マンション価格は本来の適正価格に設定されたのかと思います。
リーマンショックや東日本大震災の際は、多くの不動産・ゼネコン・デベロッパーが倒産しました。資金繰りに不安のあるデベロッパーは現金化を急ぎマンション価格の値引きなどを行いますが、買い控えにより資金繰りに耐え切れず経営破たんに追い込まれました。
2008年の建設業の倒産件数(3446件、前年比+17.3%)です。
そのようななか、生き残ったデベロッパーは、立地が良く確実に売れる物件を供給することにシフトします。高い都心部や都心近郊の好立地のマンションは、不景気でも居住ニーズが適正価格であれば、すぐにでも売れたようです。
その後、東日本大震災の痛手も残る中、バブル崩壊後ような大きな下落せずに、2013年度以降、マンション価格は上昇し続けています。
新築マンション価格上昇
新築マンション価格上昇の主な要因は、次の5つが考えらるようです。
- 土地が値上がりし、マンション価格に上乗せするため
- 住宅ローンの金利が低金利で、マンションを買いたい人が有利な条件でお金が準備できるため
- 単純に景気が良く、マンションを買いたい人が多いため
- オリンピックや震災復興などの影響で人件費と原材料費が高騰したため
- 立地が良く確実に売れる物件を供給しようとするデベロッパーが増えたため
今後のマンション価格
2020年3月、新型コロナウイルスが世界規模で感染し、パンデミック状態です。そのため、急激な景気の冷え込みが予想されます。
現在、住宅ローンの金利が低金利であり人件費と原材料費が高騰していますが、マンションの買い控えが発生することが考えられます。
現在、首都圏のマンション価格はバブル期に迫る価格になっていますが、今後はおそらく1990年代末から2000年代前半の価格まで下落すると思います。
2020年3月、新型コロナウイルスの感染がまだ落ち着きそうにありません。オリンピックもどうなるか、中止なのか延期なのかも不明です。そのため、急ぎでなければ今マンションを購入したり売る必要はないのかもしれません。
一旦、状況を見ながら、ゆっくり考えたほうがよさそうです。
株もFXも不動産も・・・