2020年3月現在、空前の売り手市場が続く中で、大学生の就職内定率はバブル期レベルにまで回復しています。
が、コロナショックにより、今後は、日本経済も就職状況も今後の見通しは不明です。
大学の就職内定率
好景気の実感はないかもしれませんが、 2013年以降、日経平均株価も上昇し大学生の就職内定率は向上しています。
大学生の就職内定率はバブル崩壊後の不況の影響で下がり、2000年前後に90%前半になります。
その後上昇しますが、2008年のリーマンショックの影響で下がります。
2008~2010年は、就職浪人という言葉もありましたね。
その後、東日本大震災も経験しますが、 大学生の就職内定率は 2010年頃を境に上昇に転じます。
2019年春の大学生の就職内定率は97.6%です。
日経平均株価
株価低迷
80年代後半のバブル景気の崩壊後、 ITバブルなどありましたが、2000年にITバブルも崩壊します。
さらに、2001年9月11日に米国で同時多発テロが起き、「失われた20年」と呼ばれた経済の低迷が発生します。
その後、日経平均株価は2003年に7,607円まで大きく値下げしたのち、アメリカの住宅バブルなどにより上昇しました。
しかし、リーマンショックの影響により 日経平均株価は 再度値下がりしました。そして、2009年3月にはバブル後最安値である7,054円まで下落します。
株価回復
2012年12月に発足した第2次安倍政権は経済成長を目指して「アベノミクス」を掲げます。
日本銀行も大胆な金融緩和を行いました。
それにより、株式市場にマーケットに資金が大量に供給、2015年には日経平均株価は約15年ぶりに2万円台を回復し、 2020年1月には日経平均株価が一時2万4,000円に達し、1987年のバブル期の高値まで回復しています。
まとめ
就職内定率と日経平均株価は似たようなカーブを描きます。そして 雇用は常に景気動向に振り回されています。
バブル経済崩壊後は就職氷河期世代は「雇用の調整弁」にされてきました。
2013年度以降は日本の景気も良く、2018年より人手不足が言われており、大手企業による新卒学生の取り合いになっています。
しかし、2019年10の消費税増税や2020年のコロナショックの影響により企業の業績に陰りが見えています。
特にコロナショックは世界経済に影響を及ぼしています。
日経平均株価は乱高下を繰り返しながら下落し、2020年3月には一時16,000円台を付けています。
現在、日本や米国、各国が金融政策の実施を計画しています。
しかしながら、コロナショックにより世界中の株価は下落しています。
また、コロナウイルス感染を予防するために都市封鎖などを実施しているため、経済活動が停滞しています。
今後の採用活動の見通しは不明です。
すでに内定取り消しなどニュースも耳にします。
都市封鎖によりすでにアメリカでは失業者が300万人に達したとのニュースがあります。
2020年度は一旦計画通りに新卒の採用活動を実施すると思います。
就職内定率も今までと同じように高い値をつけると思います。
しかし、2021年度以降はまったく予想がつきません。
とりあえず、就職できるのなら今のうちですね。