株価が上昇局面のとき、価格が一時的に下がるときがあります。
これは上昇局面での利益確定の売りが集中することによって、価格が一時的に下がり、陰線のローソク足が発生し、これを「差し込み線」・「押し目」といいます。
この「差し込み線」によって、短期的な相場変動で利ザヤ稼ぎを狙う買い方(目先筋)が減り、値が軽くなることから、株価はさらに上昇していきます。
この「差し込み線」が発生したタイミングを狙って、買いを入れることを「押し目買い」または「押し目を拾う」といい、オーソドックスな投資手法の一つです。
「差し込み線」を待っていた投資家の買いが入ることで株価の上昇トレンドが続くため、「差し込み線」が発生したら、買いシグナルと見てもよいでしょう。
特にこの「差し込み線」の陰線の終値が、前日の陽線の初値を上回り、全体的にローソク足が小さく、売りの圧力が小さいときに、再び価格が上昇していくでしょう。
一方、下落局面でもこの「差し込み線」は発生し、価格が一時的に上がるときがあります。
下落局面時、反発による買いが集中することによって、価格が一時的に上がり、陽線のローソク足が発生します。
この時のタイミングを狙って、売りを入れることを「戻り待ちの売り」といい、「戻り頭は、すかさず売れ」と言われます。そのため、下落時の「差し込み線」は、かなり強い売りシグナルと見てもよいでしょう。