2019年のブラック企業大賞が発表されましたね。2年連続となる三菱電機が受賞しました。電通は第5回ブラック企業大賞2016も大賞を受賞しています。
毎年毎年、ノミネートされても改善されないのでしょうか。
パワハラの予防・解決のための取組
平成28年度 厚生労働省委託事業「職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書」によると、パワーハラスメントの予防・解決のための取組に関し、「実施している」と回答した企業の比率は52.2%である一方、「特に取組を考えていない」の比率は25.3%です。
三菱電機も電通もセブンーイレブンもパワーハラスメント対する取り組みを実施してます。HPに大々的に記載していますので、機能はしているかと思います。
しかし、各企業もパワーハラスメント対する取り組みは機能しているのでしょうか。
従業員にとって、納得のいく取り組みを実施していいるのか気になりましたので、調べてみました。
パワハラと勤務先は認めてくれた??
平成28年度 厚生労働省委託事業「職場のパワーハラスメントに関する実態調査報告書」によると、パワーハラスメントを受けている(または可能性がある)ことを勤務先に相談した結果、パワーハラスメントであると勤務先が認めた比率は10.4%(平成24 年度実態調査では11.6%)です。
一方、パワーハラスメントとは認めなかった比率は22.3%から16.7%と減少しており、「パワーハラスメントがあったともなかったとも判断せず、あいまいなままだった」が65.3%(平成24 年度実態調査では57.7%)となっています。
ハラスメントは、相手がそう感じたらハラスメントといいますが、どういった事例がハラスメントではないという判断になったのでしょうか?
あいまいなままにしていることが多いようですが、会社としてはそのような判断したほうがうまくまわるのでしょうか。
認めた後の処分方法は??
報告書には、その後の対応も記載していました。
それによると、「あなたを配置転換した」の比率が19.9%、「パワーハラスメントを行った人に謝罪させた」(19.0%)、「パワーハラスメントを行った人を配置転換した」(16.3%)、「パワーハラスメントを行った人を処分した」(15.8%)となっています。
被害者の方を配置転換させることの方が多いんですね。また、どのような理屈からかは不明ですが、被害者側に、「あなた自身の問題点を指摘し、改善するよう指導した」が5.4%となっています。
ハラスメントなので、両成敗はありえないと思うのですが。。。
最終的に納得できた??
勤務先の対応への納得度をみると、パワーハラスメントを受けたと認められた者でも納得できなかった比率は2割程度(「あまり納得できなかった」12.2%、「全く納得できなかった」10.9%)となっています。
まとめ
積極的に取り組んでいるという企業は50%ほどです。その50%うち、パワーハラスメントがあった際、パワーハラスメントである認めてくれるのは20%ほどです。さらに、その20%うち納得いく対応をしてくれるのは、50%ほどです。
つまり、パワーハラスメントがあっても10%ほどの人しか納得いく結果にならないようです。あくまでも、計算値ですが。。。
パワーハラスメントされて相談しても、納得いく結果は難しそうです。
働いていて思っていることですが、会社は個人を守ることはないです。そのため、会社に尽くさず、自分で自分を守ることも重要だと思います。