急上昇により、株価が『窓』を開けながら4本の陽線が連続して現れると、その後急落する可能性があります。
『窓』のことを『空』ともいい、『窓』を開けながら4本の陽線が連続することを、「三空踏み上げ」と言い、酒田五法の「三空」の売りシグナルです。
通常、『窓開け』した株価は『窓埋め』にしないと短命に終わります。そのため、『窓』を3度も開けながら急上昇した株価は短命であり、「三空叩き込み売り向かえ」と言われており、絶好の売り場となっています。
特段の理由がなく、株価が突然急上昇することがあります。株価が急上昇すると、注目を浴びさらに上昇していきますが、『窓』を開けながら上昇した株価は非常危険です。天井圏に達したら、売りが売りを呼び急落する危険があります。
そのため、急上昇によって「三空踏み上げ」が現れたら、かなり強い売りシグナルと見てよいでしょう。しかし、その後の値動きは激しく、展開が読めない場合もあるので、この流れに乗り込むのは非常に危険です。
とりあえず、静観するのが一番でしょう。
一方、「三空踏み上げ」とは逆に、株価が下落しし3つの『窓』を開けながら4本の陰線が連続することがあります。これを「三空叩き込み」と言い、かなり強い買いシグナルと見てもよいでしょう。
通常、株価の急激な上昇や下落は、何らかの材料により、引き起ります。しかし、そのような材料が見当たらない場合は、トレンドの変化の見極めが重要になるでしょう。