2007年の日経平均株価推移 サブプライム住宅ローン危機、世界金融危機の始まり
2007年は、アメリカのサブプライム住宅ローン危機が発端となって、世界金融危機が起きた年で、リーマン・ショックにつながる金融危機の始まりとなる年です。アメリカの金融機関が多額の損失を出し、信用不安が広がりました。
その影響は欧州などにも波及し、株価や為替レートに大きな変動をもたらし、原油価格や食料価格の高騰も、経済の重しとなりました。
しかし、2007年の日本経済は、世界金融危機の影響を受ける前の最後の好景気の年でした。設備投資や外需が牽引役となり、企業収益は高水準を維持し、個人消費も回復基調でした。2007年後半からは、アメリカのサブプライム住宅ローン問題や原油価格の高騰などのショックが経済に影響を及ぼし始めました。住宅着工や株価が大きく落ち込み、消費者や企業の不安感が高まりました。